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真面目なバカの私

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私の好きな曲に中島美嘉さんの「僕が死のうと思ったのは」という曲がある。
高校の友達の十八番だった。

その子は不良だった。
たくさんのピアス、短いスカート、規則違反のセーター。
乱れた交友関係に家庭環境に毎日の遅刻。

私はその子が羨ましかった。
私は超が付くほどの真面目。

だけどバカだった。
真面目なバカは誰からも相手されない。

頑張っていても気づかれない。
道端の植物と同じだ。

雑草はしつこいとウザがられるけど相手にしてもらえる。
綺麗な花は静かに咲いていてもきれいねって言われて相手にしてもらえる。

ただ咲いている花でも何か特徴がないとみてもらえない。ただの花になる。

私はそのただ咲いている花だった。

私は高校の頃軽音楽部に入っていた。
その友達とバンドを組む予定だった。
けどその友達は来なくなり、私は一人で部活に行っていた。

ある日、その子が部活をサボって遊びに行こうと声を掛けてきた。
もう正直今更部活では友達を作ることも難しいし部活をサボって遊びに行った。

すごく楽しかった。

私の入っていた軽音楽部はもともと強豪だった。
だからよくわからないルールがあった。遅刻すると反省文とバンド練習時間を減らされる。

1年生の頃は先輩が勝手にバンドメンバーを決めて、そこに配属された。
だから必然的に人と触れ合う。
昔は納得いっていなかったが大人になった今、いいシステムだと思った。

一度サボってしまってからはなんとなく部活に行きにくくなり、
土日の練習にも参加しなくなった。

2年生になり私は敢えて学校を遅刻していくことが増えた。
最初は週に1回だったのが、週に2回。
一週間毎日遅刻している日もあった。

ある日先生は私に言った。
この一年間でなにがあったのか、この2ヶ月で20回も遅刻していると。

私はその時、構ってもらえたことが嬉しくて、
純粋に体調が優れないんです。と答えることしかできなかった。

本当に体調が悪い時もあった。
最寄りの駅のトイレで吐き、制服を汚してしまった日もあった。

ゲロ臭い制服を着て学校に行ったときの先生達の優しい気遣いがうれしかった。

私もあの子みたいになれた。そう思った。

そんなあの子は今は地下アイドルをやっている。
今は連絡を取っていないから詳しいことは知らない。

私が一方的にブロックしたから。
連絡を取ることもできない。

ブロックしたのはあの子とのちょっとした価値観の違い、
夜通し聞かされた恋バナがうざくなったからだ。

いや、もっと前からかもしれない。
高校卒業前の停学処分を私には伝えてくれなかった。
遊びに誘ってくれなくなった。

そんな細かなことかもしれない。

でもね、1つだけ言えることは。
私はね。毎日とっても楽しかったよ。

フリータイム500円のカラオケに500円のポテト。
どれも楽しい思い出です。

新しい世界を教えてくれてありがとう。

そんな私の好きな歌詞を以下に

僕が死のうと思ったのは 冷たい人と言われたから
愛されたいと泣いているのは 人の温もりを知ってしまったから

中島美嘉 僕が死のうと思ったのは